製紙工場について皆さんはどれくらいの知識をお持ちでしょうか?
新型コロナウイルスの大流行に伴い、マスク・トイレットペーパー・ティッシュペーパーなど様々な生活必需品の需要が高まり、品薄状態が続いたり、デマの情報による買い占めなどが起こりましたね。ここで知っておくべきは「こういった生活必需品はどこでどう作られているのか・国産や外国産などその割合はどれくらいなのか」このような部分ではないでしょうか?
今関心の高いマスク・トイレットペーパー・ティッシュに関して、まず結論から言うとすれば「トイレットペーパーとティッシュペーパーは製紙工場で作られ、マスクは紙製品ではないため製紙工場は関係ない」ということです。
今回は、以上のことを話の主軸として「製紙工場」「トイレットペーパー・ティッシュペーパー」に焦点を当ててお話していきたいと思います。
先日流れたデマ情報に「中国からの輸入が途絶えてトイレットペーパーがなくなる」というものがありましたね。これがSNSでみるみるうちに拡散され、全国各地でトイレットペーパー・ティッシュペーパー・さらにはキッチンペーパーまでも買い占める人が殺到しました。
このような紙製品を衛生紙と分類しますが、衛生紙がどこで作られているのかというと、製紙工場です。
原料となる紙ですが、実は大部分が古紙や牛乳パックのリサイクルによって作られているのです。もちろん木材を原材料として作られるものもありますが、日本は古紙や牛乳パックなどのリサイクル率が世界的にもトップクラスのレベルを誇るのです。このことを踏まえて製紙全体で見ると、原材料の約60%がリサイクルされたもので、残りの約40%が木材といった状況となっています。
木材に関して、輸入元がどこなのか?というと、針葉樹チップはアメリカが約半分を占め、残りはフィージー・ニュージーランド・ロシア。広葉樹チップはベトナム・オーストラリアがメインでチリ・南アフリカ・ブラジル・タイが続きます。
いずれにせよ、中国は全く関係ないのがお分かりいただけますね。
上記の原材料を使って紙製品を作る製紙工場は、全国各地に103ヶ所もありますが、その約半数が静岡県にあります。
そして、日本で売られているトイレットペーパーやティッシュペーパーのほとんどが日本の製紙工場で作られています。つまり国産率はほぼ100%に近いということですね。
このことから分かるように、新型コロナウイルスの大流行と、トイレットペーパーやティッシュペーパーの供給量には関係がないのです。
逆にいうと、日本の製紙工場の約半数が存在する静岡県が災害やなんらかの事情によって機能しなくなった時は、供給量への影響があるということも分かります。
いづれにせよ、緊急事態になってから買い占めるようなことがないように、ある程度余裕のある量をストックしておくことをおすすめします。
ちなみに宝箱はボックスティッシュを専門に扱う会社です。現在は品切れ中ではありますが、防災備蓄用のトイレットペーパーも販売していますのでストック品の購入の際にはお役立てください。宝箱HPはこちらです。
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