トイレの呼び名、いくつ知っていますか?

トイレを表す言葉は、沢山あります。

一般に使われる言葉としては、便所やお手洗い、化粧室くらいでしょうか?

トイレを表す言葉は、実に多くて1,000通り以上もあるそうです。

今回は、トイレの様々な呼び名や「トイレに行ってきます」の言い方をご紹介します。

 現在のトイレの呼び名

現在、日本でよく使われているトイレの呼び名とその名前のいわれなどをご紹介します。

 

最も広く使われる呼び名は、“トイレ”です。

トイレという単語は、英語のトイレット (toilet) の略語であり、本来は「身だしなみ」という意味があり、「化粧室」といった意味合いを持っています。

現在、トイレには“化粧室”といった呼称も使われていますが、トイレットからきてるとされています。

 

また、“W.C.”という呼び名もよく使われますが、こちらは英語の「water closet ウォーター・クローゼット」を略したもの。

直訳すると「水洗の小部屋」、すなわち「水洗式便所」を意味しています。明治のころに欧米から伝わったようです。

 

“W.C.”は、ちなみに和製英語なので、英語圏の人には通じません。

英語圏では、bath roomやrest room、lavatoryなどを使いましょう。

ただし、ドイツに限っては日本のようにW.Cという表記が使用される事もあります。その場合も「WC」ではないのでご注意を。

 

昔のトイレ呼び名いろいろ

昭和あたりまで使われていた呼び名としては、「憚(はばかり)」「雪隠(せっちん)」「厠(かわや)」「手水(ちょうず)」「御不浄(ごふじょう「)」などがあります。

 

特に、“厠”は昔の日本の軍隊では公式の用語として使われていたようです。

こちらは、川の上に掛け渡した屋より「川屋」の意である説が有力です。

また、昔は現在とは違って、母屋のそばに設けるのが一般的であったため「側屋(かはや)」の意であるという説もあります。

「総合トイレ学」の研究をされている森田英樹氏は、日本中の文献から「トイレ」の呼び名を集めて『便所異名集覧』という本にまとめて、日本下水文化研究会から出版されています。

 

日本における便所の呼び方を方言.隠語を含め収集した便所異名集覧

その数、なんと1114語!!

 画像:日本下水文化研究会

「トイレに行ってきます」は何て言う?

多くの呼び名があるトイレ。

これは、日本人らしく、直接的に用を足す場所を表現したくないということがあるのかもしれません。

 

「トイレに行ってきます」と表す言い方も間接的な言い回しをします。

デパート業界には、お客様にわからないようにと遠回し表現が沢山あります。

また、山仲間で使う用語や外食関係で使う用語など様々な言い方もご紹介いたします。

 

【デパート業界】

店舗によって違う言い方をするところもあるそうですが、各デパートのトイレを表す隠語です。

三越…遠方

松坂屋…新閣、中村

松屋…二の字

高島屋…仁久

大丸…さんさん

そごう…さんさん

 

【山仲間】

・お花摘み(女性がしゃがんで用を足す姿が、を摘んでいる姿に似ていること。)

・キジ撃ち(男性が山中の屋外で排泄する姿が雉を撃つ猟師が薮に潜む姿に似ていることから。大便を大雉、小便を小雉といったりします。)

 

【飲食業界】

・レコーディング(レコーディング=音入れ→おトイレから)

・4番テーブル(4は不吉な数字とされているため、4番テーブルは存在しないことが多いことから)

・横浜(横浜市の市外局番045=オシッコ)

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