ミニサイズのティッシュ「ポケットティッシュ」は、外出先で大活躍する日常雑貨品です。
ポケットや鞄に入れて携帯しておけば、邪魔になることはありません。
鼻をかみたい時、飲み物をこぼしてしまった時や怪我をして出血してしまった時などに使える非常に便利なアイテムです。
このポケットティッシュは、日本で生まれたものです。そして、街角などで配られるというのも日本だけのお話です。
こうしたポケットティッシュの歴史、販促に活用されるポケットティッシュについてお話させていただきます。
ポケットティッシュが、生まれたのはいつ頃なのでしょうか?
ティッシュペーパーは、アメリカで生まれました。
そして、1964年山陽スコット(現日本製紙クレシア)が日本初の箱入りティシュを発売。
さらに、同年「ポケットサイズパック」を発売。
1965年十條キンバリーが「クリネックスポケットパック」を発売。
この頃に、ポケットティッシュのもととなる、「持ち運びのできるサイズのティッシュ」が生まれたと言えるかもしれません。
コロナ渦以前の街を歩いていると、ポケットティッシュを配っていることが多かったですよね。
ポケットティッシュが無料の販促品として配られるようになった歴史についても、ご紹介します。
それまでは、広告を入れて配られるものはマッチ箱でした。
煙草を吸う人も多く、それほどライターを持っている人も多くなかったので、マッチを使う需要は高かったのです。
マッチは、コンパクトで、すぐに使い切るわけではないので、宣伝物としての効果が長く続くのも要因だったのでしょう。
それがポケットティッシュが生まれたことで、そのメジャーな販促品の位置へと置き換わっていくのです。
1968年に高知県の製紙加工会社がそれまで宣伝用に配られていたマッチに代わる企業の宣伝広告品を考案、開発し誕生したのが「ポケットティッシュ」であると言われています。
1970年富士銀行(現みずほ銀行)が口座開設の粗品として、20万個配布したことが話題となって、一気にポケットティシュは日本中に広まりました。
このことが「無料で配る宣伝広告品としてのポケットティッシュ」が全国的に広まるきっかけとなりました。
1973年頃には、消費者金融が街頭で配布し始めました。
自社サービスをアピールするミニ広告紙をしたポケットティッシュは、街角で配られていたり、粗品として渡されたりと、様々なところで目にします。
ミニサイズの携帯用ティッシュは、宣伝広告を手軽に行いたいというマーケティング手法の1つとして導入されたものなのです。
人の手に渡り、目にする機会が多ければ多いほど、広告効果を得られる可能性は高まります。
広告としてポケットティッシュを配る文化は、海外ではほとんどないそうで、日本独自の文化といえます。
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