新型コロナ対策として改めて考えたい、マスクの種類や着け方

が明けて、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の市中感染が急激に広まってきています。

より感染しやすいとされる「オミクロン株」は、ワクチンを2回を打っていても感染する恐れがあると言われているため、感染対策にどんなマスクを着ければよいのかがより重要になっています。

改めて、感染対策として有効なマスクの種類や着け方についてどのようなものがいいのかをまとめてみました。

 

マスクの素材ごとの種類

一般的に使われているマスクの素材としては、布製、ウレタン製、不織布製があります。

新型コロナウィルスは、せきやくしゃみなどで出る飛沫や、より小さな水滴が空気中を漂ったエアロゾルを吸い込むことで感染するとされています。

エアロゾルというのは、5マイクロメートル(0・005ミリ)より小さな大きさのものということなので、マスクの素材によっては生地を通り抜けてしまうというわけです。

 

マスクがどの位小さな粒子を防げるかを調査したものとしては、スーパーコンピューター「富岳」のシミュレーションが有名ですが、不織布マスクでは、吸い込み飛沫量が30%、吐き出し飛沫量が20%程度になるのに対して、ウレタンマスクではそれぞれ、吸い込みが60-70%、吐き出しが50%との結果に。

マスクを装着した時の実行性能については

不織布>布>ウレタンマスクの順となっています。

さらに、国立病院機構仙台医療センター臨床研究部ウイルスセンター長による研究では、不織布マスクでは2.0-5.0μmの粒子では98.4%、0.3-0.5μmの粒子でも90%以上の磁粒子除去性能があった一方で、ウレタンマスクでは5.0μm以下の粒子はほとんど除去性能が0であるという実験結果があります。

 

つまり、素材としては「不織布マスク」をしている場合が最良との結果ということですね。

 

不織布マスクを正しく装着

マスクが重要なのは、ウイルスを含む飛沫やエアロゾルを広げたり、吸い込んだりするのを防げるからです。

マスクのフィルターでウィルスを防ぐことができるしくみとしては、繊維の「ふるい」で網目より大きな粒子を引っかけて除去するというイメージをお持ちかと思いますが、細長い繊維の表面に粒子を付着させて捕集することからなのです。

フィルタの捕集効果が高い不織布マスクを着けていれば安心…というわけではなく、不織布マスクは顔に装着すると空気抵抗が大きくなり、横から漏れてしまい、性能が70~80%に低下してしまうそうです。

 

つまりマスクのフィルター性能も大事なのですが、マスクと顔との隙間からの漏れを少しでも無くすこと「タイトフィット」の着け方をすることが大切なのです。せっかくのマスクでも、着け方によって性能が変わりますので、きちんと着けようという意識を持つことが大切なのですね。

不織布マスクを正しく装着するチェックポイントは、3つあります。

① 鼻の部位の針金(ノーズフィッター)を曲げてフィットさせ隙間ができないように。

② プリーツを広げて顎まで覆う。

③ 両頬に隙間ができないように。

また、マスクだけでなく、手洗いやうがい、室内の換気、人と人との距離や接触時間といったなど、これまで通りの基本的な予防対策を続けていきましょう。

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