トイレットペーパーといえば、多くの製品は「白」のものが主流ですよね?
なぜ、白が主流となっているのでしょうか?
トイレットペーパーの色にまつわるお話をご紹介いたします。
アメリカでは色付きがふつうだった!?
アメリカでは、色付きのトイレットペーパーがふつうだった時代もあったようです。
アメリカでは、1930年代に色つきのトイレットペーパーが登場します。
そして、ミッドセンチュリーといわれる1950年には、一つのカラーでバスルームを彩ることが流行。
床やタイル、壁、シンク、バスタブなどパステルカラーやピンク、黄色、黒など様々な色で統一されていたのです。
そんな中、白いトイレットペーパーはかえって浮いてしまう…ということから、トイレットペッパーを様々な色に染色したので
す。
そんな染色されたトイレットペーパーですが、1970年代までにピークを達したそうですが、1980年になると衛生アイテムが徐々
白くなっていったそうです。
それには2つの理由がありました。
ひとつは、染料の問題の安全性の問題。環境調査でも、染色されたトイレットペーパーは自然界で分解が遅く、水に溶けにくいと
いうことがわかったのです。
もう一つは、人々が実用的な白い色を好むようになり需要がなくなってきたということからです。衛生用品といえば、白に落ち着
いたということなのでしょうか。
そうしているうちに木材パルプからだけでなく、再生パルプを使ってトイレットペーパーを作るようになったのですが、そのまま
では茶色や灰色の色合いとなってしまいますが、そのままの色では売れないために白くなるように漂白や何度も洗うといったこと
を繰り返すことで“白い”製品を作るようになりました。
日本のトイレットペーパー
日本でも、“白”が主流ですが、染色された淡いパステルカラーや花柄のものなど様々なデザインのものも販売されています。
お花などの香りのものや、逆に消臭効果のあるものもありますね。
2007年には、日本にヨーロッパ市場でセレブ達がご愛用という、ポルトガルの製紙メーカーRenova(レノヴァ)社の赤、オレン
ジ、グリーンといったカラフルなトイレットペーパー『Renova トイレットロール』が発売されました。
その中でもなんといっても、気になるのが世界初の黒いトイレットロールです。
ヨーロッパの富裕者層を中心に話題となり、ヨーロッパ・アメリカを中心とした数々のデザイナーズホテル、レストランで採用さ
れてヒット商品となった製品だそうです。
確かに、トイレもかつてのアメリカのように個性的な色で統一していたり、黒の似合うようなご家庭のトイレもあると思いますの
で、白以外のペーパーもまた人気となる日が来るのかもしれませんね。
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