スーパーやドラッグストアでは、特売商品として5箱まとめられたティッシュボックスがよく売られています。
なぜ、ティッシュボックスは“5箱”でまとめて売られているのでしょうか?
その理由や歴史をご紹介します。
ティッシュボックス5箱まとめ売りの歴史
日本でのティッシュボックスが5箱でまとめ売りをするようになった歴史を振り返ってみましょう。
実は、一昔前のティッシュボックスは、今よりも高さがひと回りくらい高かったんです。
ご存じない人、懐かしいと思い出す人、色々いらっしゃると思います。
日本で初めて箱入りティッシュが発売されたのは、東京オリンピックの年である1964年(昭和39年)のことでした。
山陽スコット(現:日本製紙クレシア)が「クリネックス」と「スコッティ」を発売。
その後、1984年(昭和59年)に1セット5箱パックのティッシュが王子ティッシュ販売(現:王子ネピア)から発売されるようになりました。
そして各社も5個パックを販売するようになり、5個パックが一般化していくようになりました。
それ以前は、1箱ずつの販売でした。
現在では、5箱がビニールでパックされて、持ち手がついているスタイルで販売されていますよね?
販売当初は、お店や紙問屋が箱を紐で縛ったり、ナイロン袋に手で詰めたりして、5箱セットを作っていました。
その後、現在のようにメーカーが工場での機械でビニール梱包をするようになりました。
その当時のボックスティッシュは、現在よりもひと回り大きくて、1箱の高さは8.3cm、1セット5箱だと41.5cmとなります。
そして、その当時の日本女性の平均身長は155cmですので、41.5cmの5箱パックを手に持つと地面に当たる限界の高さでした。
5箱まとめとなったのは、女性が運べる限界の高さだったというのが理由です。
6個になると、地面にぶつかってしまう高さなので無理!というわけです。
その他に、当時のティッシュ1箱が約120円で販売されていたので、1セット500円以下の価格に設定するために5箱になったという説もあります。
コンパクトサイズのティッシュに変わっても
その後、ティッシュボックスのサイズはコンパクトになりました。
1996年に、「ネピアティッシュ」は、それまでのティシュサイズ、紙質、入り枚数は従来のままに、カートン高を22%コンパクト化した製品を発売しました。
日本でティシュが発売されて以来、ほとんど変化しなかったカートンに新基準を提案し、他の会社も同様のコンパクトサイズを販売するようになりました。
現在のティッシュボックスの高さの主流は、6.2cmcmです。1セット5箱では、31.0cmとなります。
さらに、薄型のサイズのティッシュボックスも登場してきましたので、ずいぶん5箱セットが運ぶやすくなったのです。
コンパクトになった今も、ティッシュといえば5箱というイメージが定着し、1箱のサイズが小さくなった現在も5箱売りが主流となっています。
弊社でも、5箱セットのティッシュボックスを取り扱っています。
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